2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アジアの隼(下)

あっという間に読み終わりました。 やはり相当面白かったです。黒木亮『アジアの隼(下)』(詳伝社文庫)金融の現場を垣間見ながら、エンターテインメントとしても十分に楽しめる優れた作品だと思いますが、ポイントがいくつかあると思います。①悦氏もコメント…

AOC

昨夜は久しぶりにおいしい食事が出来ました。ロスのダウンタウンの外れ、といってももはやダウンタウンではないと言っても過言ではないあたりにあるSpanishレストラン。AOCという名前でした。クレアモントからだと、I-10の混み具合によりますが余裕で1時間以…

"KJ is crap!"

今日授業の休み時間にアメリカ人C(家族・親族で結構大きなワイナリーをやっている)に例のKENDALL-JACKSONがいかにまずかったかという話をしたところ、"KENDALL-JACKSON is crap!"の一言。文脈上、「どうしようもないダメワインだ」という意味なのは明らかでし…

Open Your Eyes

Netflix引き続き絶好調です。 今日は4、5年前から「みなければ」と思い続けてきたOpen Your Eyes (1997)そう、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、キャメロン・クロウ監督作品『バニラ・スカイ』のオリジナル版です(@スペイン)。非常に良かったです。…

アジアの隼(上)

気分転換の読書、小説エンロンに引き続いて黒木亮氏です。アジアの隼(上)[詳伝社文庫、2004年]アジア通貨危機直前の成長著しいアジア、特にベトナムでの金融各社の激しい攻防を描いている作品ですが、上巻は本題のビジネスの部分はあまり盛り上がらず、む…

思わぬ助っ人登場

やった。 ようやく独りよがりワインが最後の一杯となりました。 明日からは目下いちばん好きなブランドのcabsが飲めます。 わーい。話はまったく変わりますが、以前DSSAという生徒会の活動がメンバーの脱落のために難航しているというお話を書きました。しか…

GOOD TO GREAT(3) ハリネズミ・コンセプト

GOOD TO GREATの中で論じられているコンセプトの一つに、ヘッジホッグ・コンセプトというのがあります。「ハリネズミ・コンセプト」。何のことかというと、①自分が本気で深く深く情熱を持って取り組めること。 ②自分がそれで世界一になれるようなこと。 ③経済…

KENDALL-JACKSON (Cabernet Sauvignon)

年初に買ったのに未だに飲み切れていない赤ワイン。 10ドルもしませんでした。KENDALL-JACKSONKENDALL-JACKSON (Cabernet Sauvignon) 2 posted from フォト蔵ブドウ種はもちろん大好きなcabsですが、カリフォルニア内の色んな産地からブドウを集めて作ってい…

七人の侍

何とも切ない映画ですね。 この切ない後味も名作たる所以なのかもしれません。今更ながら見ました。七人の侍 Seven Samurai美点がたくさんありました。 箇条書きにて紹介。①七人の侍たちが見事に1人ずつキャラが立っています。 →一部若干被っている人もいま…

スティーブ・ジョブズ 偶像復活 iCon Steve Jobs

いや、素晴らしい本でした。読みながら猛烈にたくさん感じることがあり、とてもここに書き切れないくらいです。 本書は言うまでもなくスティーブ・ジョブズの伝記であり、カバーされているのは2005年1月のiPod Shuffle発表までです。彼のことも、アップルのこ…

GOOD TO GREAT(2) レベル5リーダーシップ

GOOD TO GREAT第二章の主題は、「レベル5リーダーシップ」。 著者によれば、リーダーシップには5段階の階層があり、GREATな企業には、レベル5に至ったリーダーがいるという。5段階のリーダーシップをざっと見てみよう。LEVEL1: 非常に有能な個人 才能や…

GOOD TO GREAT(1) GoodはGreatの敵

名著との誉れ高いJim CollinsのGOOD TO GREAT。カバーには、ドラッカーを先頭に、USA Today、Fortune、Wall Street Journal等々からのこれでもかと言わんばかりの讃辞が掲載されています。多くのビジネススクールで教科書として採用されているそう。 来週のM…

queen of the damned

第二弾。 これは最悪です。 まったく見る価値がありません。 うっかり時間を無駄にしてしまった。クイーン・オブ・ヴァンパイア QUEEN OF THE DAMMEDアン・ライスの原作が結構よかったし、インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアも悪くなかったので何となく見てみ…

ありえないハッスル

シーサー調子悪いですね。 昨日は全然アクセスも出来ませんでした。 困ったもんです。オンラインで困ってる間に、オフラインでは勉強の合間に映画を2つも見終えてしまいました。第一弾。カンフーハッスルほんと、TVCMのキャッチフレーズどおり、「ありえね…

Netflix

旧ブログで一度紹介したNetflix。 こちらの住所のクレジットカードがなかったため結局入会をあきらめていましたが、ようやくBank Card、Debit Cardまで決済手段を拡大してくれたので、晴れて会員になることが出来ました。火曜の夜に入会して、DVDを選んで、…

English from Elizabethtown

思わず二回も見てしまったエリザベスタウン。 かっこいい英語満載でした。○Yellow? 主人公のDrewがhello?の代わりに使っていたフレーズ。 かっこいいので(似合いませんが)時々真似してみたいと思います。○There's a hair between them. 生(marriage)と死(dea…

青い蜃気楼 小説エンロン

最近のマイブーム、企業の社会的責任について考える上で欠かせないお題、エンロン。旧ブログでもSmartest Guy in the Roomの映画版その他を紹介しましたが、今日は、国際経済小説の雄、黒木亮氏の「青い蜃気楼 小説エンロン」を読み終えましたのでご紹介しま…

リーダーシップの実験場

DSSA(Drucker School Student Association: 要するに生徒会です)のboardメンバーになってから早1ヶ月以上経ちました。その間、なかなか物事が進みませんでしたが、明後日、ようやく新生DSSAによる最初のイベントを実施します。題して、Meet the DSSA & Club…

いい日課ができた!

先週、初めてジムに行ってみました。Claremont Collegesの学生向け施設です。 結構デカくて、ざっと見ただけでもバスケのコートも4面くらい、スカッシュのコートも5つくらい、ウェートの部屋もおっきいのが2つ、走ったり自転車こいだりするワークアウトの部…

深刻さを取り除く

今週のCTPの宿題で、いくつかのスキルを3人の人に使ってみるというのがありました。その中の一つが、「深刻さを取り除く(クライアントを気楽にする)」というもの。見たままの、言葉どおりの内容なのですが、しかし、じゃあ実際にどう「気楽」にさせるかとい…

Building Attention

Self-Managementの予習第二弾。 これまでのところのSelf-Managementの授業の総まとめみたいな内容でした。 なので、先週までの授業の核心部分をまとめるような感じで書いてみたいと思います。Chapter 1: You Have Only Moments to Live Full Catastrophe Liv…

マインドフルネス

来週のSelf-Managementの予習第一弾、面白いと思ったところだけメモします。Stress, Pain, and Illness: Facing the Full Catastrophe (Introduction) Full Catastrophe Living (15th Anniversary Eddition) Jon Kabat-Zinn, Ph.D. Delta○日常生活における…

エリザベスタウン

1ヶ月くらい前に『素晴らしき哉、人生』をみて以来、ずっとみたいみたいと思い続けてきましたが、ようやくDVDが出ました。大好きなキャメロン・クロウ監督最新作エリザベスタウン ELIZABETHTOWN期待どおりで、満足しました。今回は泣けませんでしたが、やは…

ADTとADD

東京で仕事をしていたときには当たり前のように思っていた、むしろ、よりうまくこなせるようにならなければ、と思っていたマルチタスキングですが、有能なマネジャー達をダメにしてしまったり不幸にしてしまったりするケースが増えているそうです。("Overloa…

マッキンゼーと「フロー」理論

Managing Flowの授業の話、今週はこれが最後です。 ごく簡単に。この授業のシラバスに、フローについてのマッキンゼーが調査したという言及があって(綴りまちがってますけど)、ほんとかいなとずっと気になっていたのですが、今日の授業でようやく紹介されま…

complexity論の展開

Managing Flowの授業についての続きです。complexityの理論は相当奥が深く、様々な議論に応用できそうです。 (以下、complexity matrixの図を頭に浮かべつつ読んで頂けると幸いです)第一に、企業や人への適用を超えて、国家の衰亡にも当てはめて考えることが…

あまりにまじめな

先日の記事でも触れたデンマークvsイスラム諸国の件ですが、考えるたびに暗澹とした気持ちになります。なんとなく、感情的にdepressしてしまい、ロジカルに分析するのも面倒な気分になってしまいます。一体全体、なぜこれほど激しい衝突になってしまっている…

コーチと専門性

コーチングに関するよくある会話。 太郎said 「コーチングは相手の中にある考えや、行動を引き出していくプロセスだよ。 だから専門性や経験というのは問題にならない。 極端な話、小学生にだって大企業の社長のコーチになれるんだ」次郎said 「僕はそうは思…

意識の構造

Self-Managementの予習で読んだチクセントミハイ教授の1988年の論文(The floe experience and its significance for human psuchology)、半分くらいは既に読んだFlowやGood Businessの内容と被っていましたが、もっと基本的な論点としていくつか面白い視点が…

複雑性のマトリックス Complexity Matrix

昨日のManaging Flowの授業は非常に有意義でした。 これまでの4回の授業の中で最も知的にexitingだったと思います。まず冒頭で扱ったのが、complexity、「複雑性」とでも訳せばよいのでしょうか、Flow論の中でも中核をなす概念について、教科書には出てこな…