マッキンゼーと「フロー」理論

Managing Flowの授業の話、今週はこれが最後です。
ごく簡単に。

この授業のシラバスに、フローについてのマッキンゼーが調査したという言及があって(綴りまちがってますけど)、ほんとかいなとずっと気になっていたのですが、今日の授業でようやく紹介されました。しかも本来コンフィデンシャルの資料も見せてくれました。

実際は「調査」ではなくて、2002年に行なわれた、エリクソンに対するコンサルティング・プロジェクトそのものでした。その結論proposalのプレゼン用資料を見せながら解説をしてくれました。エッセンスは完全に、旧ブログでもたくさん紹介しましたチック教授のフロー論そのもので、著書からの引用もありました。印象的だった言葉を紹介します。

Flow is a key performance indicator.
Flow is the highest level of human productivity and functioning.
Mental Experience = The Quality of the Output

そして、結論のproposalは、to add a simple flow self-assessment surveyというものでした。エッセンスは個人に対して詳細なアセスメントを頻繁に行ない、職務環境等の改善を継続的にやっていくというものでした。

正直、ちょっとがっかりしてしまったところはあります。なぜなら、もっとフローを起こしやすくするために組織をどう改革すればよいか、というもう少し幅広い、組織フォーカスの話になるのかと思ってワクワクしていたからです。

マッキンゼーの中ではフローに関する知見がより蓄積されていたりするのでしょうか。それとも単発で終わったか、既に時代遅れになっているか、いずれにせよ友人経由で調べてみたいところです。

ちなみに、このプロジェクトを担当したコンサルタント(MDかパートナーかな)は既にスピンアウトして、独自にコンサルティングをやっているそうです。授業終了後に教授と話してたら彼の連絡先を教えてくれると言ってくれたので非常に楽しみです。コンタクトを取ってみて、面白い人なら是非食いついていきたいと思っています。