ベンチャー・キャピタル・メソッド

ラスベガスのどこか
ラスベガスのどこか posted from フォト蔵
明日は3週間おきに開かれる神戸大の忽那教授によるアントレプレナーファイナンスの勉強会。もう4回目になり、だんだんファイナンスらしい数字よりの話になってきた。カチカチとロジカルな議論ばかりなので基本的に楽しい。特に、コーポレート・ファイナンスで学んだ成熟した企業向けのファイナンスのあり方と色んな面で異なるので、比較しながら整理していく感じで頭に入ってきやすい。

でもやっぱり、毎回木曜の10時までの授業が終わってから徹夜で準備することになるのでその辺はちょっときつい。もっと計画的に早めに分散してやっておかない自分が悪いのだけれど、4回目になっても改善されず(ToT)

まあ楽しいのでいいや。

今日もケースは二つ。今一つめを読み終えたので気分転換、眠気覚ましに適当なことを書いてみる。

一つめのケースは、Stanford GSBのケースで、"A NOTE ON VALUATION OF VENTURE CAPITAL DEALS"(E-95)というタイトルのもの。VCの視点から見たVBのバリュエーション法のうち、最も単純なベンチャー・キャピタル・メソッドについて説明したものだ。Stanfordのケースはあまりクラスで使ったことがなかったけど、面白かったのが、ライバル校であるHBSのサイトで販売されているという事実。背景についていろいろ考えちゃうけど、今日は面倒くさいので書きません。

このケース、ていうかノート、では、ベンチャー・キャピタル・メソッドについて、単純な1回だけ投資が行なわれるケースから2段階で投資が行なわれるケースまで、非常にシンプルに説明されていて分かりやすい。前者については将来価値を軸にして考える方法と現在価値を軸にして考える方法の二つが紹介されていて、VCから見た割引率のリスクファクターを分解してよりクリアに分析、評価する方法についても論じられている。後者についても大変分かりやすく説明されている。眠くてふらついてる頭にもちゃんと沁みてきたから相当分かりやすいはず(笑) この分野に興味のある人にはオススメです。

しかし、1年少し経って気づいたけど、ケースを読んでポイントをおさえるのがすごく早くなっていることに驚く。1年前のマーケティングのクラスなんて一つ分析するのにおそろしいほどに時間がかかる上に大した分析が出来ていなかったのに、例えば今セメのグローバル・エコノミーという企業のグローバル・ストラテジーについて多様な観点から分析する授業のケースは一度じっくり目を通せば十分授業の議論についていけるくらいになった。1回の授業で2つのケースを使うのでそれぞれに関するディスカッションは浅くなるという事情はあるのだけれど。まあでも一応多少は進歩しているのだと自分を慰めておこう。

さて、現実に戻りましょう。次のケースはHBSのおなじみSahlman教授による"A METHOD FOR VALUING HIGH-RISK, LONG-TERM INVESTMENTS: THE VENTURE CAPITAL METHOD"(9-288-006)。同じテーマのはずなのに、Stanfordの13ページに比べてこちらは52ページ。どう切り口が違うのか楽しみでもあるけど、朝までに終わるかどうか自信ナシ。。。<<おまけ>>

先日のInternational Banquetの実際の映像がYouTubeにupされました。是非のぞいてみてくださいな。
マイアヒ
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