深刻さを取り除く
今週のCTPの宿題で、いくつかのスキルを3人の人に使ってみるというのがありました。その中の一つが、
「深刻さを取り除く(クライアントを気楽にする)」
というもの。見たままの、言葉どおりの内容なのですが、しかし、じゃあ実際にどう「気楽」にさせるかというと結構難問です。
クラスの中でこの宿題の振り返りをする中で感じたのは、とにかくただただ聞いてあげることが重要な場面も非常に多いということでした。
先週、課題やdemandingな授業の予習、グループワーク等で相当ネガティブ・スパイラルに入ってしまっていた留学中の友人をなんとか気楽にさせてあげられないかと思って色々話したりしていました。同じような経験を経ているわけですから、それは一過性のもので、山を越えればなんともなくなるものなので今はあまり考えずにやることだけやっとけばいいんだよ、とか、自分の経験の共有とか、そういうteachingというか、アドバイス的なことをやってしまっていたわけです。でも結局その人にとっては何の解決にもなりませんでした。
結論としては、山を越えると普通の状態に戻ったわけで、間違った「アドバイス」をしていたわけではないのですが、そもそも「アドバイス」という「行為」そのものが機能していないわけです。その人は、「解決方法」を求めてコミュニケーションを取ってきているわけではないのですから。
だから、そういうときにできるのは、ひたすら聞いて、重荷を分かち合ってあげることだけなんだなと思いました。あくまで、今振り返って、ですが。そして、この「聞く」ということこそがコーチの役割の大部分を占めるということに改めて思いを致しました。今日のCTPのクラスコーチにも似たような経験があったようで、共感できました。
うむ。
長いことコーチングの勉強をしてはいるけど、なかなかちゃんと身につきませんね。反省とともに、ちゃんと吸収していこうという思いを新たにした今日のクラスでした。
−−−−−
4th street (2) posted from フォト蔵
バークレーの4th streetです。やっぱきれいですね(ボケてるけど)。