戦略ってそもそも何?

来週から授業開始ということで、準備開始。

Vijay Sathe教授によるStrategyのクラスも大変楽しみなものの一つだが、そもそもstrategyって何?というところが曖昧だったりする。文脈や状況によってももちろん使われ方は違うし、企業や事業の戦略一つとっても色んな本や論文で色んな人が色んなことを言っている。自分なりにきっちり体系化して吸収しないと、とても使えるレベルにはならなそうだ。

本エントリでは、とりあえず戦略って何なんだ、という入り口の議論について、現時点での理解をメモしておきたいと思う。


第一に、一言でWhat's strategy?に答える上で、最も的確だと感じられるのがこのフレーズ。

Strategy is not a detailed plan or program of instructions; it is a unifying theme that gives coherence and direction to the actions and decisions of an individual or an organization. (p.4)

要するに、個人あるいは企業が、何をすべきで何をすべきでないか、一貫性のある意思決定を行なう上での指針となるもの。それがstrategyというわけだ。簡にして明というやつで、戦略の構成要素ではなく定義そのものを考える上ではこれ以上優れたものにはお目にかかったことがない。

ちなみにこれはクラスの参考書から取ってきたもの。超分厚いけど、読みやすく、また面白い。オススメです。

Contemporary Strategy Analysis

Contemporary Strategy Analysis


第二に、では上記のような機能を果たすstrategyが有すべき重要な要素は何か?という点については、これも上記の参考書で指摘されているとおり、
組織(or個人)が実現すべきこと
 e.g. ゴール、ミッション、価値等を包含するもの
外部環境についての理解
自らのリソースについての理解
implementation
 e.g. Positioningをどう取るか
     Competitive Advantageをどう構成するか
     Balanced Score Cardのようなobjectiveをどう設定するか
この4つの要素を包含したものが必要不可欠かつ最小限と言えるのではないだろうか。


とりあえずのところ、このイメージで勉強を進めてみよう。