グランドキャニオン二日目
朝日を拝んだ後、すっかり気が抜け、そして当然ながら眠くなり、気づいたら9時頃まで寝てしまった。グランドキャニオンでの大目的はもはや果たしてしまった感があったので、その日の目的であったトレイル踏破に対してもややモチベーション低め。そんなこんなで出発も遅く、結局一番有名で割とeasyなコースを選んだ。Bright Angel Trailだ。
しかも、大して調べもせず、「よっしゃ、どんどん下ってコロラド川を見下ろすPlateau Pointまで行くぞ!」と意気揚々と出発。まあ、無謀だった。
トレイルは崖を下っていくコースで、ミュールに乗って下っていくアトラクションもある。こちらはラクチンな代わりに、断崖をミュールの背に揺られて降りていくわけだから、相当にコワイ。でも人気がある。高所恐怖症の僕には無理。端から考えもしなかった。
自分の足で歩いていく人にとって困るのは、いたるところにミュールのう○ちが落ちており、かなり臭いことだ。ほんとに。下りの間はまだいいだろうけど、ヘトヘトになって戻ってくる登りの時は、貴重な酸素吸入作業も苦痛になってしょうがないのではないか。出発前に先に済まさせる、なんて無理なんだろうな。
結論を言うと、10時に出発し(←遅すぎ!)、1時間半くらいかけて3マイル地点にたどり着いたところでかなり疲労し、遥か彼方に見えるPlateau Pointまではとても行けそうにない雰囲気だった。そこまで行っても帰って来れない情けない自信がかなりあった。ので、そこから引き返し、3〜4時間程度の短いトレイルとなった。
やはり、日が昇りきらない早い時間に出発する必要がありますな。さらに言うと、キャンプ用具一式を持って、予約もして、一泊二日くらいで谷底に降りると最も楽しめるのでしょう。もしまかり間違ってもう一度グランドキャニオンに来ることがあれば、是非挑戦してみたい。
というわけで、トレイルで撮った写真をいくつか。夕焼けもついでに。
これは、リスがめずらしく逃げもせず道にはいつくばって何かを食べてる写真を撮ってたら、ドイツ人の兄ちゃんが面白がって何かのぬいぐるみを置いてくれた写真。それでも逃げないこのリスはちょっとヤバイと思った。そういえば、グランドキャニオンではやたらドイツ人とフランス人が目立った。朝日を鑑賞してても、夕日を鑑賞してても、飯を食ってても、バスに乗っても、聞こえるのはドイツ語、フランス語ばかり。やはりヨーロッパ人にとってもグランドキャニオンは憧れの地なんだなあと妙に感心したのを覚えている。