アルケミスト

アルケミスト (海外シリーズ)

アルケミスト (海外シリーズ)

友人のお薦めシリーズ第4弾。まったく知りませんでしたが、世界中で広く売れている名作らしいです。結論から言うと、残念ながら僕はあまりグッと来ませんでした。


羊飼いの少年サンチャゴが、ピラミッドで宝物を見つけるというお告げのような夢を信じて、羊を売り、アフリカの砂漠を越えてピラミッドを目指していくという物語です。途中で様々な人々や出来事に出会いながら、少年は様々なことを学んでいきます。これが大まかなストーリーです。


いいお話だとは思うのですが、いかんせん童話的過ぎるのと、少年の学んでいく「人生の知恵」があまりにスピリチュアルであることが、素直に僕の心に入ってこない理由なのかなという気がします。


例えば、この本の中で示されている考え方のうち核心となるものは、

①自分が真に望むことを成し遂げようと強く願うと、全宇宙が協力してその夢の実現を手助けしようとする。

②心を開き、身の回りにあるたくさんの「前兆」を理解すべし。

というところなのですが、まだ全力で追求すべき自分の人生の目標を具体化できていないからか、単に経験不足であるからか、あるいはこれらが単なる「信じるか信じないか」の問題に過ぎないからなのか、まだ僕にはリアリティを実感することができないようです。大変勇気づけられはするのですが。


この本を勧めてくれた友人は、同年代ながら非常に活躍している人物でもあるので、①を実感するような経験をたくさんしてきたのかもしれません。今度この本の感想を聞いてみたくなりました。