死の谷(1)

すでに2ヶ月も経過してしまいましたが、旅行記の続きを...
享楽の街ラスベガスから打ってかわって死の谷へ向かいます。色々な情報源から車のトラブルがほんとに命取りになるので、気温/太陽が上がりきらないうちに移動した方がいい、という話だったので、朝6時にミラージを出発。一路西へ。

ラスベガスからデスバレーへは簡単なルートで行けます。まずはNV-160を西へ向かい、軽く峠を越えてPahrumpの町へ。ここはまだラスベガスの名残か、単発カジノがあったりします。相当な砂漠なんだけど、人口は割と多そうで、「こんな生活しにくそうな所でも好んで(じゃないかもしれないけど)住む人がいるんだなあ」と、思いながら、一方で「こういうところで野心を捨てて世捨て人みたいに生活するのもそれはそれで面白そうだな」という印象を持ったのを覚えています。

ここで軽く朝飯を食べ、さらに西へ。ところが若干トラップがあって、次の目標にしてたNV-372が見つからない。か〜なり北に行ってしまったあとでグロサリーに寄っておばちゃんに道を聞いたところ、どうも途中で出てた「デスバレーはこちら」みたいな看板の所を曲がるのが一番の近道だったらしい(道の名前書いてなかったから無視しちゃったのです)。もしロスからではなく、ラスベガスからデスバレーへ行かれることがあればご注意下さいませ。

さて、ここからがひたすら砂漠の道。対向車もほとんどいない。ず〜っとこんな感じ↓ですわ。
デスバレー2
デスバレー2 posted from フォト蔵
iPodというよきパートナーがいなければ確実に居眠りしてしまいますな。

もはや何時間くらい走ったのかも覚えていないけれど、途中で一瞬CA-127(そう、再びカリフォルニアに戻っています)を経由したあとでCA-190に乗り換え、西へ走り続けるとデスバレーに到着です。

ちなみに、ある旅行サイトによれば、

デスバレーという名前は、1849年、カリフォルニアに向けてのゴールドラッシュのさなかに、金を求めてカリフォルニアに向かっていたある小探検隊が近道をしようとしてこの谷で道に迷った結果、メンバーのうち数人が酷暑と水不足のために命を落としてしまった事故に由来しています。

だそうです。ほんとに暑いんですよ。激烈に。普通に長時間歩いてるだけで目眩がしてきそうになります。僕が行ったときは55度(華氏じゃなくて摂氏)でした。そりゃ人も死にますよ。

風景はたとえばこんな感じです。
デスバレー3
デスバレー3 posted from フォト蔵

あるいはこんな感じで、ひたすら土漠、砂漠、岩漠の中をわずかな舗装路が走ってます。
デスバレー4
デスバレー4 posted from フォト蔵

観光客は結構多いですが、交通量の密度は必ずしも大きくないため(デカすぎるから)、トラブったらマジであの世行きの雰囲気です。yuheiやgogoさんやyoneに忠告されていたのでかなり警戒していましたが、愛車CRVはずっと冷房かけててもラジエータのメータが半分を超えることもなく、パンクすることもなく、快調この上なく走ってくれました。ビバ日本車てなもんです。

そして、見にくいかもしれませんが、これもデスバレーの大きな特徴の一つ。

デスバレー1
デスバレー1 posted from フォト蔵

標高マイナス190フィートです。そう。僕は東京よりもかなり低い位置にある砂漠にいたわけです。考えてみると面白い。アメリカで一番標高の低いポイントもデスバレーの中にあったりします。

続きはまた次回。