スロットにはまる(1)

Casino Royal
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イエローカードをくらうというトラブル?にもめげず、ラスベガスに無事帰還。第一日目のミスティアがあまりにすばらしかったために、是非ともシルク・ド・ソレイユの他のショー、特にO(オウ)が見たかったのだけれど、無情にもその日はお休み。では第二希望のKA(カー)を見るか、と思い、チケットを調べてみると、いい席がミスティアに比べて異常に高いことを知る。この時点でかなりやる気を削がれた。

さらに、たまった3日分の洗濯物を1人寂しくバスルームで洗うという作業をしているうちに何だかどんどんテンションが下がり(笑)、華やかなショーなんてどうでもいいやという気分に。最低。

村上龍を読みながら飯でも食ってさっさと寝るべか」

とやる気ゼロの状態に陥りつつあった時にふと思い出したことがあった。そういえば、ラスベガスなのに、ほとんどカジノで遊んでない。しばし葛藤。だって、ギャンブルなんてろくにやったことありませんから。麻雀もやらないし(ドンジャラはやったw)、パチンコにも行かない。理由は単純。うまくなるまでの投資がもったいない。と思ってしまう。

どのくらいだろう。30分くらいかな。ダラダラ葛藤の結果、折角ラスベガスにいるのだから、という気持ちが優り、投入額をきっちり決めて、その分だけ遊んでみようと決めた。


結論。はまった。


とりあえず、やるからには勝ちたい。したがって、あまり準備も要らず、勝ちが大きい(可能性のある)ものをえらんだ。そう、スロットだ。部屋を出る前に色々ウェブサイトをチェックし、大体どういう仕組みなのかを理解した。あとはどこでやるかだけど、あまり歩くのが怠いというしょうもない理由でその日の宿のMirageに決定。


ジャックポットが当たったらどうやって安全にキャッシュアウトしようかななどとくだらない、捕らぬ狸の何とやらの典型を頭の中でぶちかましながらカジノへ出陣。まあ、そんな心配は全然要らないシステムになっている。

まず、場内のATMでお金を引き出す。これが$100単位になっていて、ちょっとビビる。出てくるのは$100紙幣だ。手数料が高いのがムカついた($4)。どこか別の所でもっと少額で引き出してから遊んだ方がいいかもしれない。最初は現金をスロットマシーンに投入して遊ぶわけだが、いつでも好きな時にキャッシュアウトできる。キャッシュアウトボタンを押すと、現金ではなく、バーコード付きのチケットが出てくる。これを持って別のマシーンに行くか、キャッシャーに行ってキャッシュorチェックに変える、というシステムだ。


軍資金を用意したら、次のどの機で遊ぶかを決める。種類が猛烈にたくさんあって、事前知識がなければ路頭に迷い、翻弄される。そして楽しめない。とりあえず、今回勉強した範囲での選択のポイントは以下の通り。

Progressiveか否か
Progressiveマシーンは、他のカジノも含め、同型機に投入されたすべてのcreditが蓄積され、ジャックポットの賞金へと積み立てられていく。その時点での額が電光掲示板でドーンと示されているからすぐに分かる。その額がどの程度なのかは、一度に投入するcreditの大きさによって変わるが、基本的に非progressive機よりは当たりがデカイ。ただし、その分、あまり勝たせてくれない。

一度にどれだけの額を賭けなければならないか
考えることは二つある。第一に、投入の最小単位である1creditが何$or¢に設定されているか。これは、機によって1¢から数10$まで大きく違う。第二に、一度に何creditを投入することが必要か。もちろん、1creditから遊べるので、1¢でちびちび遊ぶことも可能と言えば可能。しかし、そうすると、「当たり」を判断するラインの本数が減るので、当たる確率が激減する。ていうか、当たらないだろう。また、ジャックポットを当てるためには、大体max betが求められる。要するに、賭けられるすべてのラインの本数に充当するcreditを放り込まなければ、例えジャックポットの図柄が揃っても、しょぼい額しかもらえないのだ。したがって、結局、1creditの価格にmax betした場合のmultipleをかけて、1回遊ぶのにかかる額を判断することになる。

当たりやすさ
機の正面に示されている図柄のパターンと当たった場合にもらえるcreditの額を眺めると、大体その機でのゲームがどんな感じで展開するのかが予想できる。大まかに言えば、大きい当たりが出た場合にかなりの額がもらえる機の場合、小さい当たりはほんとに小さく、かつ当たりの図柄も少ない。こういう機の場合、相当運が良くなければあっという間にcreditが吸い取られてしまう。要するに庶民向きじゃないのだ。逆に、大きい当たりが出てももらえる額が少ない機の場合、細かく小さな当たりが設定されていて、割合簡単に勝ってる感を味わうことができる。


①②③が大きなポイントだけど、結局、スロットでどういう遊び方をしたいかを事前に決めなければ台は選べない。ちまちま小さい勝ちや負けを続けながら、最終的に投入額を取り返す程度もしくは夕食代になるくらいの小さな勝ちを目指して遊ぶか、それとも投入したお金はないものと諦めて、デカイ勝ちを狙うか。それを先に決めることが重要。僕は今回は後者を選んだ。ビギナーズラックに賭けて。


続きはまた明日。