DCF法ステップ② 将来の業績予測
- 作者: マッキンゼー・アンド・カンパニー,ティム・コラー,マーク・フーカート,デイビッド・ウェッセルズ,本田桂子,天野洋世,井上雅史,近藤将士,戸塚隆将
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/03/10
- メディア: 単行本
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第Ⅱ部 実践編
第8章 将来の業績予測
1. 期間の設定について
○経営が安定化し、継続価値評価の対象となる時期までにおける「各年キャッシュフローの予測期間は、10〜15年が適当」(p.270)だが、
モデルを簡易化するとともに、的はずれな詳細分析を避けるために、詳細予測の期間を2つに分けるという方法をとる。
1 5〜7年の詳細な予測をもとに、貸借対照表と損益計算書を作成する。この予測にあたっては、できる限り取引量や単位当たりコストなどの実際の変数から積み上げる。
2 その後の期間については、売上高成長率や利益率、資本回転率などの重要な限られた変数のみを予測する。(p.270-271)
2. エクセルを用いたモデルの全体構成
○スプレッドシートの構成は以下のとおり。順番もデータの流れも一般的にこのまま。
・元のままの過去のデータ
・調整を加えた財務諸表
・実績と将来予測における比率 →将来の財務諸表
・マーケットデータとWACC
・財務諸表の組み替えとNOPLAT
・ROICと営業フリー・キャッシュフロー
・企業価値評価のまとめ
3. 将来予測の構造とプロセス
①過去の財務諸表の準備・分析
②売上高予測
③損益計算書予測
④貸借対照表予測(1) 投下資産と非事業用資産の予測
⑤貸借対照表予測(2) 資金調達面の予測
⑥ROICと営業キャッシュフローの算出