マッキンゼーの面接と「仮説思考」

The BCG Wayの記事を改めて読み直して、マッキンゼーの面接で執拗に(※)繰り返されるケーススタディは、結局「瞬時に仮説をつくる力」=「瞬時に答えに見当をつける力」を見ているのかなあ、と思いました。


(※)僕の場合は、GMATみたいな筆記の後、グループ面接、パートナー×2という感じでオファーをいただくまでに計3回の面接がありましたが、すべて30分雑談+30分ケースという感じでした。


例えば、


うちの近所の団地の中に家族でやってる衣料品店があるんだけど、経営がうまく行ってないんだ。何が悪いんだと思う?30秒時間あげるから3つほど原因と思われるものを上げてみて


という感じで始まり、続いて「じゃあ3つのうちどれが主要な原因だと思う?」、「その主要な原因に対して解決策を3つ考えてみて」、「もう3つ解決策を考えてみて」、「どの解決策が一番効果的だと思う?理由を3つ上げてみて」みたいな感じで(昔の話なのであまり正確じゃないですが)、ひたすら二人でモデルを深めたり広げたりしていくわけですが、とにかくゆっくり考える時間は与えてくれません(あと、「3つ」というのがやたら出てきましたね(笑))。


こんな感じで、それまでの経験や知識をフル動員して瞬間的に考え(考える、というよりほとんど直観に近い)、原因らしきもの、対策になりそうなもの、等々にどんどん当たりをつけていくことを繰り返していきます。

これって結局、『仮説思考』で語られるところの、仮説=「答え」を瞬間的に立てる力を問うてるんじゃないかという気がします。また、面接相手によって、衣料品店の再生だったり、ガソリンスタンドの再生だったり、韓国の大学の経営改革だったりとネタ自体も大きく変わるので、多様な分野で柔軟に仮説を立てられる力も問うているのかもしれません。


6年も経って今更ながらなるほどにゃーと思った次第でした。