ラグナール・フリッシュ

ノーベル賞経済学者に学ぶ現代経済思想

ノーベル賞経済学者に学ぶ現代経済思想

第3部 情報を数量化する


第9章 経済循環と動態分析


ラグナール・フリッシュ
計量経済学(econometrics)の先駆者と称される。
・1969年、ヤン・ティンバーゲンとともに第1回のノーベル経済学賞を受賞。
・「計量経済学を人類生き残りの手段と捉えていた」


○需要の研究
・フリッシュが最初に示した因果関係は、買い手の製品に対する需要と価格の関係
・初期の計量経済学者達が行った最小二乗法による分析における「識別問題(indentification problem)」を明らかにした。


景気循環の研究
・フリッシュによれば、外生的ショックが景気循環の最初のショックをもたらす(「衝撃」)。
・その後、経済主体の反応が少し遅れて起こり、内省的変化を起こしながら循環をもたらす(「波及」)。