オーディション

今日はまた独身sで遊びに行ってきました。Cabazon Outletsでお買い物です。
たまたまJuly 4thセールをやってて、安く、なかなかよい買物が出来ました。

というわけで、疲れ果てて難しい本は読む気にならないので今日は軽い小説で。


オーディション (幻冬舎文庫)

オーディション (幻冬舎文庫)

何と、我らがクレアモントカレッジズの図書館で、「村上龍自選小説集」を発見しました。
Asian Studyというコーナーがあって、日本語、中国語、韓国語等々、アジア各国の新聞、雑誌から始まって様々な蔵書があるのですが、日本語文学の一角で見つけました。結構読んでないものがあるので、これを機会に未読作品は全部読んでやれ、と考えております。


というわけで第一段。

社会的にはそこそこ成功しつつも、妻と死別してしまった中年男性が、息子の何気ない一言をきっかけに、新しいパートナーを探そうか、という気になるところから物語は始まります。そして突然、映画関係の仕事をやっている友人の突然の思いつきで、パートナー探しは「オーディション」の形で行われることに。そこで知り合った女性との出会いが惨劇へ、、、という、大雑把にはそういう話です。

アマゾンのレビューを眺めていると、他の作品以上に最後のオチが急滑降ですので、流れにちょっと不満を持つ人も多いようでしたが、十分面白く、怖い作品だと思います。


ネタバレしてもしょうがないので詳しくは書きませんが、ちょっとメモしておきたい言葉があったので引用しておきます。「どんな人がいいんだ?」と友人に聞かれたときに主人公が語っていた言葉の一つです。「訓練」には「経験」を含めてよい気がしますが、僕も結婚やパートナーシップを考えるときにこの感覚は重要だなという気がします。

「違う、人間に自信を与えるのはきちんとした訓練だけなんだ、そしてもちろん自信がないと自立できないし、相手に依存するような人は絶対に不幸を招く、絶対に」