経営パワーの危機

友人のお薦めリストpart2、初めて読んだ三枝さんの本です。前回の中谷巌氏に引き続き、かなりいいですね。

この本には3つの優れた点があると思います。

第一に、テーマは企業再建であり、経営者の身につけるべき視点、能力なのですが、非常に読みやすい小説仕立てになっていて、単純に言って面白いという点です。ビジネスやマネジメント、リーダーシップ等に興味のある人ならきっと誰でも楽しめるのではないでしょうか。「熱き心を失っていないか」という副題のとおり、読めば元気も出ます。

第二に、三枝さん御本人がターンアラウンドの専門家として活躍されてきた経験のゆえに、単なる面白いサクセスストーリーではなく、非常にリアリティを感じさせてくれる内容であることです。僕のような経験不足で頭でっかちの学生にも、それをきっちり認識させてくれるような厳しさも伝わってきます。

第三に、物語だけでなく、ビジネス、特に企業再建のプロセスについて、歴史的経緯も踏まえながら論理的に体系化を試みている部分があり、これらも非常に分かりやすく、勉強になるという点です。

三枝さんの本は他にもたくさんあるようです。ぼちぼちと夏休み中に読んでいきたいと思います。オススメのものがあれば是非教えて下さい。