Daily Drucker(2)

今更ながら、よく見るとThe Daily DruckerのForewordを書いているのはGood to GreatのJim Collinsですね。そういえばGood to Greatの裏表紙では逆にドラッカーが彼の仕事を絶賛していました。通じ合うものがあったのですね、きっと。

Practice of Abandonment
事業を廃止するべき三つのケース
①製品、サービス、市場、プロセスが「まだ2〜3年は保つ」という場合。
②維持する唯一の理由が、「廃止する投資資金が回収不能になってしまう」という議論である場合(これらはサンクコストとみなすべきである)。
③古い製品、サービス、市場、プロセスを維持するために、新しいもしくは成長途上にある製品、サービス等の成長が妨げられたり無視されたりしている場合。

Knowledge Workers: Asset Not Cost
知識労働者という資産を維持するためにマネジメントが問うべき質問
①個々の知識労働者が会社の主要な資産となるとすれば、その維持のためにマネジメントは何をすべきか。
②人事制度面ではどうか。
③より生産性の高い知識労働者を引きつけ、とどめるためには何が必要か。
④彼らの生産性を高め、それを組織のパフォーマンスに変換するためには何が必要か。

Autonomy in Knowledge Work
知識労働者は、それぞれ独自の組み合わせの専門知識を有しており、その各自に領域については組織の中の誰よりもよく知っていなければならない。また、一度自分の任務を定義し、仕事が適切に再構築されたなら、知識労働者は必ずそれをやり遂げ、責任を果さなければならない。

The New Corporation’s Persona
Next Societyにおいて、大企業、特に多国籍企業にとっての最大の挑戦となるのは、社会的な正当性の問題である。すなわち、その企業の体現する価値、ミッション、ビジョンである。これらはトップマネジメントの最も重要な役割であり、それ以外のすべてはアウトソーシングが可能だ。

Management as the Alternative to Tyranny
それぞれの組織を責任を持って、自発的に、高い業績を上げながら機能させることが、我々の多元的民主主義社会の自由と尊厳を守る唯一の手段である。すなわち、実行力があり、責任を果すマネジメントこそが、専制体制の代替物であり、唯一の対抗手段なのである。