アルカトラズへ(SF旅行②)

アルカトラズ行き
アルカトラズ行き posted from フォト蔵

サンフランシスコ二日目。少しだけ早起きをし、路駐の車が無事なことを確認すると、早速フィッシャーマンズ・ワーフへ向けて出発。アルカトラズ島へ渡るのが目的だけど、とりあえずは高名なフィッシャーマンズ・ワーフをひとしきり散策。朝9時半頃から結構店が開いている。それもそのはず、アルカトラズ行きのフェリーは早くから出ているのだ。

まずは腹ごしらえ。前日に友人から聞いたin&outというバーガーショップを見つけたので早速行ってみる。ここの売りは注文を受けてから作るという点にあるらしい。実はまだお店が開いてなかったのだが、「開いてる?」とにっこり笑って聞くと笑って「開けてあげる」と注文を聞いてくれた。いいね、こういうの。とりあえずの感想としては、野菜がしっかり入ってて、しかもシャキシャキしてる点が最も好ましかったところ。少しモスバを思い出した。やや塩辛かったがポテトもうまい。値段も安いので、朝飯としては十分満足。チェーン店らしいのでLAでも見つけられるかも。

フィッシャーマンズ・ワーフにはたくさんの埠頭(pier)があって、サンフランシスコ市の東北角をぐるっと巡っている。僕は予約したフェリーの発着するpier41を起点にブラブラしてみた。この辺りは要するに観光客向けのおみやげ物屋&食べ物屋街だ。多分地元の人には無価値だろうけれど、観光客には結構楽しい。蝋人形館なんてものもある。外から見える範囲では、Mr. & Mrs. Smithのブラピとアンジェリーナ・ジョリーのコンビと、Emancipation of Mimmiで見事カムバックを果したマライア・キャリーの等身大蝋人形があった。アンジェリーナ・ジョリーの人形は相当セクシーな迫力があってびっくりした。残念ながら時間がなかったので入館はしてない。その他、中国人があからさまにコピーのサングラス(cucciとか)を一個10ドル(2つ使うともう一つおまけで付いてくる)売ってる露天から、有名らしいパン屋さんのBodinがパフォーマンス販売している店舗、謎のアジアングッズのお店、ゲームショップ、インド人の電化製品店等々、見事に雑多なお店が唸るほど散在している。冷やかし半分で行けば結構楽しめる。

さて、いよいよフェリーの時間だ。

フェリーはネットでチケットを予約した。そして、チケットの受け取りはカウンターまで行かずに端末で簡単にできる。これはびっくり。予約の際に使ったクレジットカードをslideさせるとチケットが出てくる仕組み。ものの1〜2分で発行される。この辺アメリカは便利だなーと思う。もっとも2つしかない端末のうち1つは壊れてたけどね。

さて、いよいよ乗船、という段になって、直前にポラで写真を撮影される。これはマンハッタンのフェリーと全く同じだ。最初はセキュリティのためかな、なんて思ってたけど、要するに後で写真を売るという単なる商売目的だ。しかも、こちとら一人で来てんのに何が悲しくて自分のピースしてる写真を買うんだ、と言いたい。全員取る必要ないじゃん。「一人なの?」とおばさんが聞いてきたけど、後ろは白人のカップルだし、みりゃわかるでしょ、と言いたいところ。anyway、写真は撮られたけど当然買いませんでした。

そしてフェリーが出航。

これが、寒い。超絶に寒い。実は来る前に、サンフランシスコは相当寒いからコート買ってこないとだめだよと友人に言われていた割に、前の晩は暖かく、LAとかわんないじゃん、と思ってたのだけれど、なんだか今日は比較的寒かった(この後、日を追う毎に寒くなる)。その上、洋上で太平洋の風邪にふきっさらされると、これがただごとならぬ寒さ。しかもちっちゃいフェリーなので、屋内の席はすぐにいっぱい。とりあえず座りたいし、屋内で椅子に座っている人たちの好奇の目にさらされたくないので勢い外の椅子のあるところに出てしまうのだけれど、マフラーを持ってこなかったことを悔やむくらいの寒さ。それでもTシャツ+パーカー+ウォータープルーフのジャケットを着ていたのだけれど。

*この時期アルカトラズに行く際は、是非しっかり着込んで行って下さい。手袋もあるといいです。

寒いのだけれども、それでもデッキから眺めるサンフランシスコ市内はそれなりに美しい。あいにくと天気が悪く霧が出ていたけれど、それがかえって幻想的な雰囲気を出していた。晴れているときに行けばもちろんもっときれいだろう。そこはもはや運だけれども。

そして、肝心のアルカトラズは、、、

残念ながらここに書けるほどはあまり印象に残っていない。ただし、フェリーの分も含めて、行く価値は大いにあると思う。特に、アルカトラズ島の歴史について、実物に触れながら学ぶことは結構面白いし、教養にもなる。でも、まあ、何かインスパイアされたり、大きなものを得たり、あるいは感動する、というような場ではない。単純に子供の遠足のような気分でいくとちょうどよいのではないかと思う。

さて、この後はMuir Woodsの話へ続きます。