富の未来

富の未来 上巻

富の未来 上巻

第一部 革命


第1章 富の最先端

現在の富の革命によって、ビジネスの世界の創造的起業家だけでなく、社会、文化、教育の世界の社会起業家にも無数の機会が開かれ、新しい生き方が可能になるだろう。国内でも世界全体でも、貧困を撲滅する新たな可能性が生まれるだろう。だがこの豊かな未来への招待状には警告が書かれている。リスクが増えていくうえ、増え方が加速していくという警告が。未来は気の弱い人には向いていない。(p.29)

いま、革命が起こっている。いまの革命で生まれる新しい文明では、富についての常識のすべてが疑問とされるようになるだろう。(p.46)

似たような世界観ではあるが、イントロとも言うべき本章で示される具体例を見る限り、『フラット化する世界』よりも議論の射程は広いようだ。一部「オイオイ」というものも含まれるけれども(笑)
・知識経済化
・新しい生活様式
・役割構造の崩壊と再編
・様々な境界や壁の崩壊(e.g.家庭と仕事、学問、音楽、消費者と生産者、男女)
・情報技術の革命
・あらゆる科学知識の飛躍的前進(e.g.暗黒物質反物質、クローン、実験プロセスの映像化)
・SFの現実化!?(e.g.タイム・トラベル、サイボーグ、反重力装置、遺伝子工学による知能の操作)等