変化の予感
先週、ドラッカー・スクールの新Dean(学部長)が就任しました。
Ira A. Jackson
という人です。
LA Timesと学校のHPの情報によれば、ハーバードで学部、MPA(ケネディスクール)、エグゼクティブMBAを修了し、ビジネス、政府、NPO等で経験も豊富な人だそうです。大学院関係の職歴としては、ケネディスクールの上席副学部長というのがありました。
面白いなと思ったのは、彼が既にドラッカー・スクール改革の方針を示していることです。断片的ではありますが、上記2つのソースでは、以下の3点が指摘されています。
①ドラッカーの考え方を引き続き継承する。
②Claremont Collegesとの新しい学際的な協力を模索する。
③フルタイム300人規模の学校にする。
フルタイムの教授陣も14人に拡大する。
①はまあ当然。
②は既にある程度やっていること(組織論、心理学部、アート等、他学部との単位互換)からさらに踏み込んでやると考えているのであれば、いったいどのようなものになるのか楽しみです。
驚きなのは③です。思わず赤字にしてしまいました。
今のドラッカー・スクールは、フルタイム、パートタイム合わせて一学年60人程度の小規模校です。小規模であることによる学生同士の緊密さと、教授との距離の近さ、というのが一つの価値であったわけですが、それが一気に5倍(厳密にフルタイムの学生数だけ考えるとなると7〜10倍)の規模になるわけで、相当カルチャーは変わる可能性があると思います。
人を増やすだけでは何にもならないので(むしろマイナスになるかも)、理念やプログラムの質等、色々同時に変革or明確化していかないといけないと思いますが、このDeanは本気でやっていくということなのでしょうか。期待しながら見守りたいと思います。
ちなみに前学部長は教授として残るようですが、ケース・ディスカッションのリードはかなりうまかったので、是非早速次の春学期から授業もやってもらいたいところです。