ポール・サミュエルソン

ノーベル賞経済学者に学ぶ現代経済思想

ノーベル賞経済学者に学ぶ現代経済思想

第4部 景気が停滞するとき


第14章 景気循環と失業、インフレーションのトレードオフ


○第二次大戦後の困惑
・政府の直面したジレンマ
・経済学者の間の対立
フィリップス曲線(1954年)を支持する学者:経済に対する政府の役割を肯定
フィリップス曲線を支持しない学者:政府の役割を否定(cf.自然失業率)


ポール・サミュエルソン
・1970年にノーベル経済学賞を受賞。
・「ケインズ派景気循環理論や政策の意味を誰よりも深く理解し、世に知らしめた学者
ケインズの行った政策提言をさらに洗練し、数学で表現した。
国民所得モデル
・「ヒックスとともにケインズ景気循環理論を拡大し、景気循環が他の安定している経済の中で自動的に作り出される仕組みを明らかにした」(cf.加速度効果(accelerator effect))


ケインズの理論
・貯蓄と投資に関する新古典派の見解との対立
乗数効果(multiplier effect)
・政府支出による民間支出の補完/相殺
・裁量的財政政策(fiscal policy)と自動的財政政策