トリーブ・ハーヴェルモ

ノーベル賞経済学者に学ぶ現代経済思想

ノーベル賞経済学者に学ぶ現代経済思想

第3部 情報を数量化する


第12章 計量経済モデルにおける確率


トリーブ・ハーヴェルモ
計量経済モデルの構築に確率を応用
・1989年にノーベル経済学賞を受賞。
大恐慌の計量経済モデルを構築し、当時農家と生産労働者の所得に厳しい圧力がかかっていたことを明らかにした。
計量経済学統計学の多重共線性(multicollinearity)を導入。

ハーヴェルモはどこか予言めいたこんな警句を発している。「経済学者は自らの理論に懐疑的でなくてはならない。『(経済的現象に関する)説明』はどれも、現実の世界を理解するための研究途上で私たちが人為的に作り上げたものである。これを忘れぬよう肝に銘じることだ。『説明』は隠れた真実を『発見する』ものではない」。