コーチング 5つの原則

コーチング5つの原則 コーチング選書 01

コーチング5つの原則 コーチング選書 01

東京で購入して「積ん読」数ヶ月の後、一緒に渡米しました。
何度かトライしましたが、どうにも抽象的な話が多く、いつも途中で嫌になって投げ出していました。しかし、今回、セルフマネジメントの教授が、「コーチングの本の中で最も哲学的な基礎があって、体系的に書かれている本だよ」と言って紹介してくれたのがオリジナル版の本書でした。それが再々トライのきっかけとなりました。

(すぐAmazonで注文して買いましたが、すでに邦訳版を持っていることに後から気づきました。もったいない^^)


ここ最近、本の読み方を変えて、じっくり一章一章メモを取ったり書き抜いたりしながら、噛みしめるように読んでいるのですが、本書もそのような読み方をしてはじめてその真価が分かりました。結論から言うと非常にいい本だと思います。

特色は、コーチングの本質とプロセスについて体系的に書かれていることです。よくあるコーチング本にあるような、コーチ向けのスキルを羅列しているような種類のものではありません。したがって、コーチングとは何なのか、コーチはどのような役割を果たす存在であるべきなのか、といった深い思索や再検討を行うために非常によい素材となるものであって、手っ取り早くコーチングのスキルやツールを増やしたい、という人には不向きな内容となっています。過去に僕が何度もしっくり来なかった理由もこのあたりにあるのだと気づきました。あるいは、全体的な印象として、ある程度コーチングについて知識のある人が読むと、目新しいことは特にないな、と感じてしまうのではないでしょうか。


もう一つの特徴は、著者は独立したプロのコーチであり、紹介される事例の多くもそうした立場のコーチからの視点が多いのですが、ほぼ全般的には、日本でスタンダードになりつつある職場でのコーチングという視点に非常にフィットした体系であるということです。マネジャーとして、リーダーとして、部下に対するコーチングを実践していきたいという方にも最適な内容であると思われます。


ただ、いずれにせよ読むのに気合いは要ります。
字面だけ追っていくとかなりつまんないからです。
ぶっちゃけ。