Daily Drucker(1)

月曜日のDrucker Legacyのイベントその他をきっかけに、日本人クラスメイトの間でも改めてドラッカーを知ろうというモメンタムが上がっているようです。僕もつられて改めて勉強しようかなと思いました。というわけで、しばらくの間、Daily Druckerの頭から数編ずつサマリーを作って行こうと思います。

Integrity in Leadership
リーダーシップにおいて最も重要な要素は人格の誠実さであり、人事においてもそれは考慮されなければない。なぜなら、リーダーシップは人格を通じて発揮されるものであり、模範を示し、模倣されるのも人格だからである。部下を始めとして、リーダーと関わる人はその人格の嘘を容易に見抜く。彼らは無能や不安定さ、マナーの悪さは大目に見ても、人格の欠如は許容しない。そして、そのリーダーを選んだより高位のマネジメントも。このような誠実さの重要性は特に会社のトップにあてはまる。なぜならば、組織の精神はトップの言動から生み出されるものだからである。

Identifying the Future
エグゼクティブにとって最も重要な仕事は、既に起こった変化を特定することである。社会や経済、政治にとって最も重要なチャレンジは、既に起こった変化を活用することである。重要なのは、「既に起こった未来」を特定すること、それを知覚し、分析する方法論を打ち立てることである。

Management Is Indispensable
マネジメントは、西洋社会が存続する限り、基本的かつ主要な仕組であり続けるだろう。なぜならば、それが現代の産業システムの本質や事業会社のニーズにのみ基づいたものではなく、現代西洋社会の基本的な信念を体現したものだからである。すなわち、経済的資源を体系的に組織化することで人の生計を管理することが出来るという信念、及び、経済的な変化が人類の向上や社会正義の実現に対する最も強力なエンジンになりうるという信念、を体現しているのである。

Organizational Inertia
ほとんどすべての計画もしくは活動は、調整や再設計なくして長期間効果的に機能し続けることはできない。だから、あらゆる組織は、自ら変化する能力を身につけなければならない。特に、政府、病院、大学等、ビジネス以外の領域においては、マーケットや利益という基準がビジネスにもたらしているような成果を測定する概念や基準をみつける必要がある。そして、この基準に沿い、すべきでないことを思い切って止めていかなければならないのだ。

Abandonment
リーダーも組織も、既に生産的でなくなってしまった過去の取り組み、施策は思い切って切り捨てなければならない。でなければ、貴重な資源、特に人材の浪費になる。不要になった「昨日」を切り捨てられないリーダー、組織は、「明日」を創り出すこともできないのだ。